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新春のめでたい初っ端からすれ違いクラブルです。すみません。
ちょっぴり痛くて、がっつりすれ違ってますが、死にませんので安心してどうぞ。
文章構成力の劣化がひどいので一段落したら閉鎖か休止しようと思うのですが、こういう小ネタ全部書ききるのは無理な気がしてきました。一段落とか、どこにあるの…?
あちこち放ってあるのとか、唐突に終わっているのとか、手直しもしたい…。
閉鎖まではしなくとも、更新がなくなったら古巣に帰省していると思ってください(苦笑)新春からどんだけやる気ないんだか…。。
クラーク。
どういう耳をしているのか知らないが、クラークは名を呼べばどこからでも現れる。なかなか不便だ。ちょっと思い出して、その名を口にしただけで呼ばれたなどと勘違いして。
「でも、呼んだんだろう?」
そう言って笑うから、何も言えなくなる。
だから言うまい。そのときには絶対に彼の名を呼ばない。
どれほどあの空色が恋しくなったとしても、暗闇には独りで往く。
「聞こえたよ」
嘘だ。
「そうだね、君は呼んでいない」
そうだ。声を出そうにも肺が潰れている。血が溢れて呼吸さえままならない。
「肋が肺に刺さっているんだよ」
ああ、そうか。だからこんなにもお前を熱く感じるのか。
「君はわからないんだろうね」
何をだ、クラーク。またお前は一人で思い詰めて私のせいにする。
「わたしがどれほど君を求めているかなんて、君は想像もしないんだ」
クラーク。お前は知らない。胸を開いてそこに心があるなら一度叩き付けてやりたいぐらいだ。わたしを氷でできているとでも思っているのか。
お前はわたしを否定するばかりでわたしを知ろうともしない。……お前がわたしを理解して口にせずともすべて添うように動くなど、想像するだに気持ち悪いが。
「また何か難しいことを考えているんだろう。いいからおやすみ」
白い光りに包まれると意識が遠退く。
また故郷の英知か。クラーク。光りは嫌いだ。蝙蝠には眩し過ぎる。
クラーク。
……。
「おやすみ、ブルース。肋が折れてちゃ、抱きしめることもできない」
「……君が呼ぶ声が、聞こえるんだよ。知らないだろう。そうさ、君は知らない。どれだけ君の瞳が雄弁か。君は知らないんだ」