20080721
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書いていたら消えてしまいました。。書き直す時間が足りなかったのですごーく短いです。すみません。
芋虫ブルースが…(涙)
芋虫ブルースが…(涙)
ブルース・ウェインの朝はハードだった。
いつもは昼まで寝ているらしいのだが、今日は午後一番で会談があるらしい。執事は控えめに声を掛けてから、丸まって唸る主人の抱きしめる枕を引っこ抜いた。
身支度を整えたクラークは怪我人にも容赦しない執事にはらはらとしつつ、芋虫のように緩慢な動きでシーツに包まった大富豪がバスルームに移動していく様に心を揺さぶられた。にやけないようにうろうろと視線をさ迷わせ、ふとシーツから覗くふくらはぎにも青痣があることに気づく。昨夜のものかとも思ったが、それにしては色味が治りかけのそれだ。
いけないとは思いつつ、シーツの下を視れば、ブルースの背中は傷だらけだった。
昨夜のものであろう、骨折と打撲のあと。それから何か傷口を乱雑に縫ったかのような引き攣れ、切り傷、火傷のような肉の盛り上がり…。致命傷ではないが細かな古傷の見本市のような背中に、クラークは表情をこわばらせた。
「……クラーク?」
扉までたどり着いたブルースが小首を傾げる。クラークは顔を和ませると、安心したようにバスルームに滑り込んだ。
「メトロポリスまで行くから乗っていくといい。ペリーにも言い訳が立つだろう」
「ありがとう」
いつもは昼まで寝ているらしいのだが、今日は午後一番で会談があるらしい。執事は控えめに声を掛けてから、丸まって唸る主人の抱きしめる枕を引っこ抜いた。
身支度を整えたクラークは怪我人にも容赦しない執事にはらはらとしつつ、芋虫のように緩慢な動きでシーツに包まった大富豪がバスルームに移動していく様に心を揺さぶられた。にやけないようにうろうろと視線をさ迷わせ、ふとシーツから覗くふくらはぎにも青痣があることに気づく。昨夜のものかとも思ったが、それにしては色味が治りかけのそれだ。
いけないとは思いつつ、シーツの下を視れば、ブルースの背中は傷だらけだった。
昨夜のものであろう、骨折と打撲のあと。それから何か傷口を乱雑に縫ったかのような引き攣れ、切り傷、火傷のような肉の盛り上がり…。致命傷ではないが細かな古傷の見本市のような背中に、クラークは表情をこわばらせた。
「……クラーク?」
扉までたどり着いたブルースが小首を傾げる。クラークは顔を和ませると、安心したようにバスルームに滑り込んだ。
「メトロポリスまで行くから乗っていくといい。ペリーにも言い訳が立つだろう」
「ありがとう」
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