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20080721
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こんなにパロディで年を越してしまった…。。

皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

プロットは最後まで出来てるので何とかいけると思うのですが、今日はものすごく短いです。ご容赦ください。




 デイリープラネットの屋上で本部長をお出迎えせよ、という社主の命令をミスター・ケントは少しばかり棚上げして、鮮やかなケープを翻し、メトロポリス・リッツの上空を旋回した。
  どうにもジョーカーという男の相手をするには直情型の自分は向いていないとわかっている。愛しい闇夜の騎士も不用意な手出しを嫌う。だが今回ブルースはこちらに来ないのだから状況を把握することは大事だろう。
そう考えて、ふわふわと地上のマスコミの目の届かないところを漂っていると、ブルースが定宿としているあのスイートルームに、あの若紳士のお付きらしい黒髪の男が姿勢よく窓辺に佇んで、彼を待っていた。
「お忙しいところ、恐れ入ります」
ジーヴスは落ち着いた声で頭を下げた。当然強化ガラス越しにもスーパーマンには彼の声が聞こえているのだが、ジーヴスはただ目を細め、手に持っていたカードサイズの薄い携帯電話を内ポケットに戻した。今回のアメリカ滞在中だけ使うつもりで契約したもので、室内に残していたためにジョーカーに没収されずに済んだものだ。
「あなた様がお通りにならなければ、ウェイン様にお電話せねばならぬところでございました。そろそろ犯人の要求が公にされることかと存じますが、わたくしめの主人はスポーツマンシップに溢れる方でございますので、デンヴァー先代公妃様を置いては逃げられません。どうぞ突入されるよりは、ジョーカーなる人物を引っ張り出す方を選択いただきたく存じます」
ジーヴスは冷静に窓ガラスに間取りとジョーカー一味の配置を書き、そして頷くスーパーマンに満足げな笑みを浮かべるとワインボトルを片手に踵を返した。

「……ゴッサムの賢人もワインを見る目は確かであられる」

ぽつりと呟き、ジーヴスは混沌の場へと帰って行った。

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