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20080721
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タイトルはただの誤字です。でも他に思いつかなかったのでこれで。
クラブル。なのか、ただのクラークとブルースと編集長なのか。ペリー大好き☆
初心に返って編集長、じゃない。ほのぼのです。オチはないです。続きは、読みたい人があれば書きますが…。

被虐バッツは誰も求めてない気がするので、書いていません…。うん、人間向き不向きがあるから…。被虐バッツって色気がなかったら救いなしだし…。

「そうか。ああ、いいとも。お前はお前のバカンスを楽しめばいいさ。クラーク。だがお前の代わりなんていくらでもいるんだからな!」
編集部の一番奥から廊下まで響いた編集長の声に、きれいに磨き上げられた革靴の先が揃う。デイリープラネットの社会面の編集デスクを覗き込んだブルースは、ペリーの渾身の怒声を聞いてもいないクラークを見つけて、複雑な気持ちになった。
「やあ。ペリー。いつもの元気な君で嬉しいよ。この紫煙がなければもっと嬉しいんだが」
「ブルース。煙草は辞められないんだ。知ってるだろ。ストレス過多なんだよこの仕事は」
ペリーがクラークを睨むが、やはり彼は気づいてもいなかった。にこにこと嬉しそうにブルースに向けて尾を振っている。ここまで叱り甲斐がないとペリーも疲れるだろう。
「バカンスだって。ケント君?」
ブルースが声をかけると、よりいっそう喜色が表に現れ、ペリーは鼻を鳴らした。
「いえ、そんなんじゃないんですよ。スモールビルの実家が農場をやっているのですが、竜巻で屋根が飛んだらしくて。心配なので二三日帰省しようと思いまして」
「スモールビルか。…そういえばあの辺りに別荘があったような…。いや、なかったのかな…?」
小首を傾げ、ブルースは携帯電話を取り出し、有能な執事を呼び出した。
「え、そうなんだ。じゃあダメだな。…うん、ああそう。わかった。そうするよ」
ぱちりと音を立てて携帯を閉じると、ブルースは誑し込むようににっこりと微笑んだ。
「じゃあ行こうか、ケント君」
「え?ど、どこへですか」
「スモールビルだよ。帰るんだろう?」
「そりゃあ、帰りますけど、でも」
事情が飲み込めないクラークの腕を取り、ブルースはペリーの背中を叩いた。
「じゃあ、ペリー。君の健康のためにケント君を借りるよ。バカンス明けには一個スクープ持たせる予定だから心配しないで」
「ブルース。それで来たのか。バカンス明けなんていわないで今言っていってくれよ」
ペリーが引き止める手をブルースはしなやかにかわし。
「結婚報告じゃないことだけは確かだけど、せっかちは災いの元だよ。ペリー」
楽しげに笑い声を残し、ブルースは猫背の長身を引き摺ってヘリポートに消えた。

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